勤務先で変わる看護師の福利厚生

看護師の勤務先は医療機関が多くを占めますが、例えば町中のクリニックや個人病院と都市部に多い大学病院を比べると、福利厚生の内容も変わってきます。
大きな規模の大学病院では、福利厚生として住宅等資金貸付制度や医療費貸付制度を設けているところもあります。
ほかにも教育ローンや財形貯蓄制度を定めている所も多いです。
さらに直営保養所があったり、契約保養所を利用することも可能な医療機関も存在しています。

規模が大きい大学病院に共通していえるのが、住宅関連の福利厚生が充実している点です。
例えば病院の敷地内に独身寮があるケース。
徒歩通勤圏内にマンションを1棟丸々借り上げて、病院の寮として利用している所もあります。
ほかにも子育て中のママが安心して働けるように、子育て支援の福利厚生に力を入れている所も増加傾向です。
短時間勤務制度や、子育て休職制度を導入し始めている病院もあります。

一方クリニックや個人病院の福利厚生を見てみると、大学病院並みの規模の福利厚生を定めているところは、少数派です。
個人で経営する場合、人件費に係る費用負担が大きく、病院の福利厚生費にまで手が回らない実情があるようです。
これは福利厚生だけでなく、社会保険についても同じことがいえます。

ただし人手が不足しやすい業種であるため、安心して働いてもらえるように工夫をしているクリニックも多くあります。
例えば勤務時間やシフトなどは、チームで話し合ってある程度融通を聞かせてもらう、などのことが可能です。